交通事故の発生状況についての疑問・不明点をデータで示してくれる統計情報が、事故マクロデータです。事故マクロデータは、日本でも集計されていますし、WHO(世界保健機構)、欧州、アジア環太平洋地域でも、交通事故の統計情報が集計されています。
内閣府 交通安全対策HPによると、交通事故による経済的損失は年間で 4兆 2,850億円に上ると試算されています。
交通事故の発生状況について:
日本で年間どれくらい交通事故が発生していますか?どんな頻度ってわかりますか?
平成29年度では年間47万件の交通事故が発生しています。1日当たり約1300件です。そのうち死亡事故が年間3600件・死者が年間約3600人で、かなり多くの方は交通事故で亡くなられているんです。
結構多いですね。交通事故って増加傾向ですか?それとも減っていますか?
日本では交通事故の件数および死亡者数は減少傾向です。
そうなんですね。ちなみに全世界ではどうなんですか?
世界での事故統計は国際交通事故分析センター(IRTAD)などを参照してください。事故マクロデータの参照先を紹介するので、確認してみてください。
事故マクロデータについて:
交通事故のマクロデータってなんですか? どこから確認できますか?
全国で発生した交通事故をマクロ(巨視的)に確認するデータです。日本では傷害が発生した事故について、公益財団法人 交通事故分析センターがデータを公開しています。
地域別、道路別など様々な交通事故の統計データとしてまとめ、そのデータを分析し、車両の安全対策や安全な交通インフラの検討に役立ています。
交通統計で確認できる情報:
- 地域別(全国、地域別など)
- 発生状況(事故類別、年齢、昼夜別、天気など)
- 発生場所(道路幅、道路種別、地形別など)
- 事故形態(死亡・傷害)
- 交通取り締まり情報
交通事故のマクロデータって、交通事故を防ぐためにとっても重要な情報なんですね。
特に最近は事故データからデータマイニング・ビッグデータ分析を用い、交通事故にかかわる現象をより正しく理解することも行われています。
事故マクロデータの確認方法:
交通事故のマクロデータってどこで確認できますか?
日本の交通事故マクロデータは交通事故分析センター(ITARDA イタルダ)がデータを公開 しています。
日本の交通事故マクロデータ
交通事故の事故マクロデータは、交通事故分析センターがデータを公開 しています 。データの確認には、無料の会員登録が必要です。最新版の入手や特定データへの分析には費用が必要となっています。
確認できる統計情報は以下です。
- 交通統計
- 交通事故統計年報
- 統計表データ
- 事業用自動車の統計
- その他統計資料
海外の事故マクロデータ:
日本の交通事故マクロデータはどのような情報が公開されているか分かりましたが、海外の情報はどのように確認できますか?
日本ほど情報が詳細ではないですが、海外の事故マクロデータも各国の行政機関からマクロデータを確認できますよ。以下の機関でデータが公開されています。
- 国際交通事故分析センター(IRTAD)
- 33-35か国(日本を含む)、死亡事故のみ、1990年以降
- 世界保健機構(WHO) /Violence and Injury Prevention/ Road Safety
- 175か国(日本を含む)、車両別など各種統計あり
- 国連欧州経済委員会 (UNECE)/Transport/ Road Safety
- 56か国、死亡・傷害別、1993年以降
- 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)/Connectivity/ Road Traffic Deaths
- 160か国、死亡事故のみ、1990年以降
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